猩紅熱とはA群β溶血性連鎖球菌、略して溶連菌という細菌の感染によって発症する急性感染症のひとつです。2〜4日の潜伏期を経て発熱、咽頭痛、悪寒、悪心や嘔吐、時に強い腹痛が発生します。舌は舌乳頭、茸状乳頭が赤く腫れて「いちご状」となるので、苺舌や苺状舌と言います。
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【溶連菌感染症と猩紅熱】
溶連菌に感染した場合には溶連菌感染症と呼ばれますが、発熱などの急性症状のあとに、全身に粟粒状の発疹や苺状舌が見られるものを猩紅熱と呼ぶのが一般的で、溶連菌感染を起こして猩紅熱に発展するケースはあまり多くはありません。猩紅熱の感染経路は、主に罹患者の咳やくしゃみなどによって飛沫した菌からの飛沫感染です。症状は39℃以上の急な発熱で始まり、喉が痛みを伴って真っ赤に腫れます。炎症が強いと、舌全体が腫れて痛みも強くなり飲み込むことも出来なくなり、ひどい場合は呼吸困難も起こす危険もあります。
【猩紅熱の治療】
猩紅熱の治療は基本的に入院が必要となります。ペニシリンやエリスロマイシンなどの抗生物質の投与が行われ、ほとんどの場合すぐに回復します。発熱などの全身症状が回復すれば、内服を続けながら通園通学することは可能です。ただし急性糸球体腎炎、リウマチ熱などの合併症を予防する為にも、10日程度は確実に薬を継続することが必須となります。
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